マレーシア旅行②マラッカの寺院と教会

 マラッカ王国ポルトガル、オランダ、イギリス、数年間の日本による占領、そしてマレーシア独立と複雑な歴史を経てきたマラッカには、それを反映して様々な宗教の寺院や教会が共存しており、それが街の魅力にもなっているので、いくつかご紹介します。

①セント・ポール教会
 f:id:nakamu1973:20190819222825j:plain
 16世紀にポルトガルによって建立されたカトリック教会ですが、プロテスタントのオランダによって統治された時代に廃墟になり今日に至っています。
 f:id:nakamu1973:20190819222916j:plain
 フランシスコ・ザビエル像。ザビエルは一時期この教会を布教の拠点にしていました。
 f:id:nakamu1973:20190819223142j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819223210j:plain
 地元のイスラム教徒の観光客も大勢来ています。
 f:id:nakamu1973:20190819223318j:plain
 教会の中には多くの墓碑が立てられています。ちょっと不思議なことに墓碑銘の多くはオランダ語で、プロテスタントの墓だと思われます。
 f:id:nakamu1973:20190819223610j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819223637j:plain
 ↑こちらはラテン語で、もちろん読めないのですが、SOCIETAS IESUとかIAPONENSISとか書いてあるのでイエズス会関係で日本にゆかりのある人のようです。キリシタン史に詳しい方、どなたか何かご存じないでしょうか。


②ザビエル教会
 オランダ時代になってカトリックは弾圧されていたのですが、19世紀のイギリス時代になると宗教も自由になり、あらたなカトリック教会が建てられました。
 f:id:nakamu1973:20190819225324j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819225301j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819225401j:plain
 ちょうど日曜のミサをやってました。信者さんはインド系の方が多いようでした。
 f:id:nakamu1973:20190819225501j:plain
 教会の敷地にあったザビエル像と、日本人初のキリスト教徒、ヤジローの像。二人はマラッカで出会い、ヤジローの人となりに感銘を受けてザビエルは日本布教を決意したそうです。


③その他の教会
 f:id:nakamu1973:20190819225650j:plain
 マラッカ・キリスト教会。オランダ時代の18世紀に建ったプロテスタント教会で、街のシンボル的な建物なのですが、この時は見学できず、周りのオランダ広場がすごい人出だったので退散しました。
 f:id:nakamu1973:20190819230002j:plain
 タミル・メソジスト教会。インド系の人たちのためのプロテスタント教会のようです。


④カンプン・フル・モスク
 f:id:nakamu1973:20190819230231j:plain
 18世紀にたてられたモスクです。東南アジア独特の東洋的な方形屋根のモスクで、灯台のようなミナレットが面白いです。屋根の頂点にある造形物はタマネギ型のドームや新月などではなく、どちらかというとバリ島のヒンドゥー教寺院を思わせるものです。
 f:id:nakamu1973:20190819230242j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819230251j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819230258j:plain
 入口は楼門になっており、上層には丸太をくり抜いた木魚のようなドラムが置かれています。礼拝の時を告げるために用いられていたようですが、バリ島の村にも同様なものがあり興味深いです。


⑤カンプン・クリン・モスク
 こちらも同様に東洋的な様式の18世紀のモスクです。
 f:id:nakamu1973:20190819231146j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231211j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231322j:plain
 やはり、屋根の上にあるのは東洋的な宝冠のようなもので、バリ島のヒンドゥー寺院の物に似ています。
 f:id:nakamu1973:20190819231326j:plain
 こちらのミナレットはどちらかというと中国の仏塔を思わせます。
 f:id:nakamu1973:20190819231450j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231454j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231458j:plain
 内部はやや西洋風で、柱頭もギリシャ的。不思議な空間ですが、モスクの内部というのはなんとなく清々しいものです。


⑥スリ・ポヤタ・ヴィナヤガ・ムールティ寺院
 こんな名前を覚えられるわけがないわけですが。
 f:id:nakamu1973:20190819231737j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231740j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819231743j:plain
 18世紀に建立された南インド系のヒンドゥ教寺院です。ちょうど儀式の時間に訪れたので、僧侶が金剛鈴のようなものを大音響で鳴らしながら、いくつもの神像に供物をささげる様子を見学させていただいたのですが、非常に厳粛な雰囲気だったので写真は遠慮して、見よう見まねで合掌していました。上には牛さんが載ってます。


⑦青雲亭(チャンフーテン)寺院
 f:id:nakamu1973:20190819232222j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819232244j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819232309j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819232353j:plain
 f:id:nakamu1973:20190819232357j:plain
 ごらんの通り、中国系の人たちが建てた寺院です。仏教寺院ということなのですが、祀られているのは道教の神様が多いように見えました。17世紀の建立ということですが、修復されて非常に状態が良いです。
 上記の⑤⑥⑦の三つの寺院は、同じトゥカン・ウマス通りに数十メートル間隔で並んでいます。全く異質な宗教の寺院が17世紀以来ずっと共存してきたという、多様性と共存のお手本のような場所です。


⑧いろいろ
 f:id:nakamu1973:20190819233144j:plain
 ↑マレー人地区カンプン・モルテンにあるイスラム教の礼拝所。モスクではなくスラウということです。スラウの方がより簡易なもののようですが、その違いはよく分りません。
 f:id:nakamu1973:20190819233333j:plain
 ↑こういう小さな中国寺院はいたるところにあり、中国系の人たちの信仰を集めているようでした
 f:id:nakamu1973:20190819233438j:plain
 ↑これも興味深い例で、イスラム教徒の英雄の廟と中国寺院が並んで建っていました。


 長くなってしまいましたが、このように多種多様な宗教施設にはマラッカの重層的な歴史と多様な文化が鮮やかに表れていて、大変興味深いものでした。

マレーシア旅行①マラッカの街並み

 マラッカは、古のマラッカ王国の都であり、その後ポルトガル、オランダ、イギリスに支配されて外来文化の窓口ともなった、日本で言えば京都と長崎を足したような街です。世界遺産に登録された旧市街には、至る所に歴史的な街並みが残っています。街並みの基調になっているのは、日本で言う町家にあたるショップハウスで、中国南部から伝わった様式に西洋や地元の要素が加わった建築ですが、鰻の寝床状の奥行きの長い敷地や、通風のための中庭など、京町家との共通点も見られます。
f:id:nakamu1973:20190818135521j:plain
↑カンプン・フル通りのアール・デコ風のショップハウス
f:id:nakamu1973:20190818135513j:plain
f:id:nakamu1973:20190818135515j:plain
f:id:nakamu1973:20190818135518j:plain
↑(3枚)ハン・カストゥリ通り
f:id:nakamu1973:20190818135539j:plain
↑ハン・カストゥリ通りからカンプン・パンタイ通りの街並みをのぞむ
f:id:nakamu1973:20190818135524j:plain
↑昔ながらの商家が多いカンプン・パンタイ通り。ここがいちばん好き。
f:id:nakamu1973:20190818135448j:plain
f:id:nakamu1973:20190818135450j:plain
↑(2枚)最も観光化が進んだハン・ジュバット通り(旧称ジョンカーストリート)は、週末には夜市でにぎわう。にぎわいすぎているので退散しました。
f:id:nakamu1973:20190818135442j:plain
f:id:nakamu1973:20190818135445j:plain
↑(2枚)重厚な古いショップハウスが多いトゥン・タン・チェン・ロック通り(旧称ヒーレンストリート)。隣のジョンカーストリートの賑わいが嘘のように静かで、渋い骨董屋があったりする。
f:id:nakamu1973:20190818135349j:plain
f:id:nakamu1973:20190818142031j:plain
↑(2枚)ブンガ・ラヤ通り。地元密着の商店が多い。
f:id:nakamu1973:20190818135544j:plain
↑すべての建物が赤く塗られたラクサマナ通り
f:id:nakamu1973:20190818135552j:plain
↑トゥカン・ウマス通りは旧称テンプルストリートの名の通り、数百メートルのあいだにヒンドゥー教寺院、モスク、中国寺院が連なっている。
f:id:nakamu1973:20190818135359j:plain
↑名前の分からない裏道
f:id:nakamu1973:20190818135421j:plain
↑一昔前の日本みたいなムンシ・アブドゥッラー通り。この辺まで来ると観光客は全くいない。
f:id:nakamu1973:20190818135548j:plain
↑マレー人が集まって住むカンプン・モルテン。郊外にあって農村の趣。真ん中はイスラム教の礼拝所。
f:id:nakamu1973:20190818135441j:plain
↑マラッカ川沿いの街並みはちょっと鴨川を思わせる。

観光化が行き過ぎてるんじゃないかと思う個所もあり、ひょっとして来るのが十年遅すぎたかとも思いましたが、観光客の9割は一本の通りだけに集まるという経験則はどこの国でも同じのようです。旧市街の大半は昔ながらの素晴らしい町並みで、華人、マレー、インドの三つの文化が混じりあったマレーシア独特の異国情緒を残しています。街並みのクオリティと規模の割に日本であまり知られていないのが不思議なくらいです。

むかしのひかり

 天気が良かったので、ぶらっとお城まで行ってきました。近くにあると便利ですね。

f:id:nakamu1973:20161016125411j:plain

f:id:nakamu1973:20161016125432j:plain

それにしても、全く観光客がいない。ここまで人のいないお城というのもちょっと珍しい気がします。

f:id:nakamu1973:20161016125510j:plain

秋です。

f:id:nakamu1973:20161016125526j:plain

f:id:nakamu1973:20161016125554j:plain

f:id:nakamu1973:20161016125659j:plain

天守台の石垣は、3年をかけた修復(一部を解体して積み直すという大工事でした)が終わり、古代のピラミッドのような偉容を見せています。デッキみたいな展望施設もほぼ完成しているようです。オープンは来年3月、桜の頃だそうです。

f:id:nakamu1973:20161016125645j:plain

崩れそうになっていましたから、修復がなったことは喜ばしいのですが、レーザー測量の邪魔になるのと、根が石垣を破壊すると言うので、本丸の木はほとんど切られてしまいました。仕方がないのでしょうが、寂しいことです。下は2008年春の同じ場所。

f:id:nakamu1973:20161016125646j:plain

瀬戸の島々

瀬戸内海の島々へ行ってきました。高松に宿泊。

f:id:nakamu1973:20160812074536j:plain

↑高松は昔とすっかり変わりました。現代的で活気のある都会です。

f:id:nakamu1973:20160812073615j:plain

↑山すそを這い上るような集落(男木島)

f:id:nakamu1973:20160812073702j:plain

トヨタマヒメ神社(男木島)。トヨタマヒメは「海幸彦・山幸彦」の神話に登場する海の女神。正体は巨大なワニザメ。

f:id:nakamu1973:20160812075613j:plain↑「岬の分教場」(小豆島)

f:id:nakamu1973:20160812074910j:plain

↑窓からは海が。

f:id:nakamu1973:20160812073920j:plain

↑ひまわり(小豆島)

f:id:nakamu1973:20160812074957j:plain

↑お寺の見える路地(小豆島)

f:id:nakamu1973:20160812075331j:plain

↑流木(直島)

f:id:nakamu1973:20160812074204j:plain

↑ベネッセアートサイトの船着き場(直島)

 

瀬戸内海一帯では今、3年に一度の「瀬戸内国際芸術祭」が開かれています。空き家など、さまざまな場所で、現代美術の作品が展示されています。

f:id:nakamu1973:20160812074406j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074439j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074513j:plain

 

f:id:nakamu1973:20160812074554j:plain

 

f:id:nakamu1973:20160812074607j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074629j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074704j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074723j:plain

旅行が終わっちゃうと、もう夏も終わりという感じ。楽しいことはみんな終わってしまったという感じ。

 

f:id:nakamu1973:20160812080557j:plain

f:id:nakamu1973:20160812074757j:plain

 

いまさらですがお城の桜

ちょっと今さらだけど、今年のお城の桜。

f:id:nakamu1973:20160424100800j:plain

▲電車からも見える、追手東櫓の横の枝垂れ。

f:id:nakamu1973:20160424101532j:plain

 

f:id:nakamu1973:20160424101228j:plain

f:id:nakamu1973:20160424101250j:plain

天守台の修復は完成したのかな。

f:id:nakamu1973:20160424101254j:plain

 お花見は遠くへ行かなくてもすみます。お城はいいよね。

バリ島3日目の写真を何枚か

f:id:nakamu1973:20151221010300j:plain

▲朝ごはんのブブール・アヤム(鶏粥)

f:id:nakamu1973:20151221010509j:plain

▲ARMA美術館の西側の門。新しいはずなのに、何百年も前の建物にしか見えない。

f:id:nakamu1973:20151221010718j:plain

▲ARMAは、美術館や舞台やカフェやレストランや宿泊施設などからなる、総合芸術リゾート施設。こんな変なヒトもいますが。

f:id:nakamu1973:20151221011550j:plain

▲カフェからの眺め。

f:id:nakamu1973:20151221011816j:plain

▲ARMAリゾート。次はこんなところに泊まりたいものです。

f:id:nakamu1973:20151221012143j:plain

▲絶妙のバランス(ウブド