桃源万歳! 東アジア理想郷の系譜@岡崎市美術博物館

 表題の展覧会に、車をぶっ飛ばしていってきましたよ。

 それにしても、この美術館の施設の立派さには驚かされます。これが市立なんだから。豊田市にもすごい市立美術館がありますが、まったく三河地域の経済的・財政的豊かさには感心するばかり。歴史的遺産だけは豊富なわが郷土とは大違いです。

 今回の展覧会は、桃源郷の伝説をテーマにした作品を、古代中国李氏朝鮮江戸明治21世紀まで時系列でずらりと並べた企画展。池大雅、谷文晁もあれば、夏目漱石に、なんと諸星大二郎まで。
 そして、僕が物語を書いた「赤い森の少女と少年の赤い森」の共著者である、日本を代表する美術家(自称)、関智生画伯も新作を出展されています。
 ほかには、技術とセンスとコンセプトいずれも精妙きわまる横内賢太郎さんの作品が強烈に印象的でした。あれは実物を見なければ分からんです。
 
 そして同じく桃源郷をテーマにした展覧会、「TOUGEN 現代作家による桃源郷へのアプローチ」も、岡崎市内のmasayoshi suzuki galleryにて同時開催。関智画伯はこちらにも出展なさっています。

(↑ギャラリー外観)

(↑関智生さんの新作。意外なほどコンセプチュアルでクール)
(↓展示風景。東海地方を中心に6人の作家さんによるグループ展です。いずれもコンテンポラリーでかっこいい)


・「桃源万歳! 東アジア理想郷の系譜」 岡崎市美術博物館にて5/22まで
・「TOUGEN 現代作家による桃源郷へのアプローチ」 masayoshi suzuki galleryにて5/22まで 

赤い森の少女と少年の赤い森

赤い森の少女と少年の赤い森