1000の星になって

星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)

星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)

 以前から気になっていた本を読みました。
 星新一は、十代の頃愛読した作家です。主な短編集のほとんどを、本棚にずらっと並んでる端から端まで順番に、何度も何度も繰り返して(10回以上?)読みました。授業中、机の下で、ずっと開いていました。
 今になってこの本を読み、1000の物語を生み出した作家の苦しみや苛立ちや悲しみを垣間見ることができました。好著です。

 ただ、僕は星さんの時代小説がけっこう好きなので、その辺についての記述はちょっと残念。

 星新一はもっと評価されるべき作家だと思います。ただ、あまりにもワン・アンド・オンリーだから、どっちからどうやって評価すればいいのか、みんなよく分からないのかもしれません。