ここも静かな町
で、尾道だけじゃなくて、もうちょっと先の竹原市まで足をのばしました。ここは初めてだったのだけど、実に風格のある美しい町でした。
竹原は、かつて製塩で栄えた港町。経済的にも文化的にも豊かだった、当時の繁栄の名残が、街並みに残っています。
(↑船着場として使われていた水路)
(↑西方寺普明閣。町で一番高いところにあります)
(↑西方寺からの景色。瓦屋根の波)
山陽地方には、こういう立派な昔の町がいくつもあります。海もあるし、旅をすると楽しいところです……
……という話になると、この話題に触れないわけにはいきませんね。
産経新聞:「ポニョ」の舞台 鞆の浦埋め立て訴訟で差し止め命令
(http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091001/trl0910011024000-n1.htm)
公共事業と景観の公益性については、いろいろと議論があろうかと思います。架橋を支持する地元の方が多くいらっしゃることも聞いています。しかし僕としては、あの美しい歴史的景観が守られたことに心から安堵せずにいられません。
あの道路を作ったところで街が栄えるわけではないことは、同じような全国の小さな町を見ていれば容易に分かることです。それよりもどうか、失われたら二度と戻らない物を大切にしていただければと思います。通過交通の問題は、山側トンネル案などで解決できるのではないでしょうか?
えーと、それから各メディアのみなさんには、「ポニョの舞台が守られた」みたいな薄っぺらな言い方はやめていただきたいものだと思います。鞆の浦は古代から続く港町です。ポニョが無くても守られるべき価値のある場所だったはずです。
べつに、「ポニョ」がいけないと言っているんじゃないですけどね。ぽーにょぽーにょぽにょさかなのこー。
(↑一昨年のポニョの浦 鞆の浦)