京都の新しい試み

 ちょっとめずらしくニュースネタを。
 新聞に出てたので検索してみました。
 http://www.city.kyoto.jp/koho/mayor/press/2006/0419.html
 京都市は、市内の建物の高さ規制を全面的に見直して、いまよりはるかに厳しく制限する方針だそうです。現在31メートルまでの建物を建てられる旧市街の都心部を15メートル(5階建てくらいだそうです)にまで制限するというのだから、なんだかいつも着物で写真にうつってる桝本市長も、随分思い切った決断を下したものですね。そのほかに、建物のデザインも規制するそうです。実は京都の景観規制は年を追うごとに厳しく、細かくなっているみたいなんですが、今度のはけっこう大改革です。これがうまくいけば、京都の歴史的環境の破壊にブレーキがかかり、また、あたらしく美しい街並みが生まれるかもしれないです。
 まあ、京都ホテルなんかの例もあるし、ほんとうにそんなにうまくいくかどうかは分からないんだけど、単に古いものを残すだけじゃなくて、東京や大阪に先駆けてあたらしい都市美のモデルを生み出す役割を、ぼくは京都に期待しているので――現に、景観法のモデルは、京都の景観条例らしい――あたらしい景観計画が出てくるのがちょっと楽しみです。実際、京都の街をあるいていると、伝統的な街並みを残している地区に限らず、近代的な地区でも、他の大都市とは比べ物にならないほど綺麗で気持ちいいと僕は思うんだ。いよいよ景観法の時代ですから、日本の都市ももっと美しくなってくれると期待してます。行ったことないけど、パリの美しい景観も、めちゃくちゃ厳しい規制で守られた結果なんですよね。
 写真はいずれも、京都市が美観地区に指定している場所の街並みです。


 いわゆる歴史的街並みじゃないけど、現代の京都の街並みとしてそれなりに美しいと思うのですがいかがですか。