これ読みました。

舞踏会へ向かう三人の農夫

舞踏会へ向かう三人の農夫

 おもしろかった。おもしろかったです。久しぶりのヒット。マジです。
 第一次世界大戦のころが舞台(というか、小説の三分の一ほどの章の舞台。あとは、1980年代。行ったり来たりです)です。日本人にとっては遠い出来事というかんじの第一次大戦だけど、20世紀の血塗られた歴史はあそこから始まるんですね。 
 最近「映像の世紀」なんか見たりもしていたので、感慨深いものがあります。パリは燃えているか、とか言ったりしてね。
 そして、写真を撮るものと、撮られるもの。写真を撮ることと、見ることの意味、とか。
 それにしてもこの作者、ものすごい博識ですね。そして柴田元幸氏の翻訳もヨシ。パワー!