幻の美術館。
それは奈良県某市郊外の、山裾の田園の中にあります。車ではちょっと近づきにくいです。
建物は、公民館か、公園の管理事務所のような感じで、ちょっと古くなってます。中は照明が暗くて、やたら寒い。暖房ついてません。来館者は僕らだけ。ほかに誰もいませんでした。
しかし、すごいコレクションでした。
ルネ・マグリット、デ・キリコ、ピカソ、ルオー、ルノワール、ユトリロ、マチス、ゴッホ、マルセル・デュシャン、藤田嗣治、アンディ・ウォーホル、イサム・ノグチ……。
「これ本物?」「これ本物?」を連発してしまうのですが。
本物でしょうか。本物ですよね。
藤田の猫の絵が気に入ったので絵葉書を買ったら、おもいっきりインクジェットでした。