百万遍、吉田山


 京阪電車の終点、出町柳を降りて今出川通りを東へ歩くと、京都大学の石垣の見える広い交差点に出ます。そこが「百万遍」です。「あんたなんか、100万遍受験しても京大には受からしまへんえ」という意味ではなくて、近くにある知恩寺というお寺が、「百万遍念仏修行」の道場だったからだそうです。
 京都大学の広大なキャンパスの北側にあるこの街には、古本屋とか、喫茶店とかがあって、東京で言えば神田あたりにちょっと似た、昔からの学生街の雰囲気があります。
 ぼくの百万遍での楽しみは、古本屋さんや京大の大学生協の書店で本を見ること、老舗の進々堂をはじめとする喫茶店にいくこと、それから、近くの小さな山、吉田山を散歩することなどです。銀閣寺や哲学の道もすぐ近くですね。