マレーシア旅行①マラッカの街並み

 マラッカは、古のマラッカ王国の都であり、その後ポルトガル、オランダ、イギリスに支配されて外来文化の窓口ともなった、日本で言えば京都と長崎を足したような街です。世界遺産に登録された旧市街には、至る所に歴史的な街並みが残っています。街並みの基調になっているのは、日本で言う町家にあたるショップハウスで、中国南部から伝わった様式に西洋や地元の要素が加わった建築ですが、鰻の寝床状の奥行きの長い敷地や、通風のための中庭など、京町家との共通点も見られます。
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↑カンプン・フル通りのアール・デコ風のショップハウス
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↑(3枚)ハン・カストゥリ通り
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↑ハン・カストゥリ通りからカンプン・パンタイ通りの街並みをのぞむ
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↑昔ながらの商家が多いカンプン・パンタイ通り。ここがいちばん好き。
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↑(2枚)最も観光化が進んだハン・ジュバット通り(旧称ジョンカーストリート)は、週末には夜市でにぎわう。にぎわいすぎているので退散しました。
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↑(2枚)重厚な古いショップハウスが多いトゥン・タン・チェン・ロック通り(旧称ヒーレンストリート)。隣のジョンカーストリートの賑わいが嘘のように静かで、渋い骨董屋があったりする。
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↑(2枚)ブンガ・ラヤ通り。地元密着の商店が多い。
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↑すべての建物が赤く塗られたラクサマナ通り
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↑トゥカン・ウマス通りは旧称テンプルストリートの名の通り、数百メートルのあいだにヒンドゥー教寺院、モスク、中国寺院が連なっている。
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↑名前の分からない裏道
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↑一昔前の日本みたいなムンシ・アブドゥッラー通り。この辺まで来ると観光客は全くいない。
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↑マレー人が集まって住むカンプン・モルテン。郊外にあって農村の趣。真ん中はイスラム教の礼拝所。
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↑マラッカ川沿いの街並みはちょっと鴨川を思わせる。

観光化が行き過ぎてるんじゃないかと思う個所もあり、ひょっとして来るのが十年遅すぎたかとも思いましたが、観光客の9割は一本の通りだけに集まるという経験則はどこの国でも同じのようです。旧市街の大半は昔ながらの素晴らしい町並みで、華人、マレー、インドの三つの文化が混じりあったマレーシア独特の異国情緒を残しています。街並みのクオリティと規模の割に日本であまり知られていないのが不思議なくらいです。