古城と大学のハイデルベルク

 僕より一世代くらい上のみなさんは、「アルト・ハイデルベルク」という響きにセンチメンタルなロマンとノスタルジーを感じるようです。なるほど、ネッカー川が流れ、山の上には廃墟と化した古城がそびえるこの古い大学都市は、実に美しい。ここが3番目に訪ねた街でした。
 宿を取っていたマインツからは、ブドウ畑の中を走るドイツ鉄道の特急で一時間くらいです。

 山と川の間の細長い平地に、魚の形の旧市街が広がり、山の上には城がある。この街の地形は、岐阜県郡上八幡にどことなく似ています。







 今回の旅行で訪ねた7つの都市の中では、もっとも景色の美しいところでした。もちろんその分いちばん観光化していましたが、嫌な感じがするほどではありません。えーと、ごく一部を除いて。