小沢くん、小山田くん、今年も夏が来るよ


 FGは18歳のときからずっと僕のベスト・バンドでした。ビートルズを知ったって何を聴いたってこのマガイモノでツクリモノの音楽が、いつも僕の心の中にありました。
 バブルとポストモダニズムの空気を胸いっぱいに吸って育ち、××なんて言葉をもう誰も使わなかった僕らの世代だけど、だけどこれはたしかに僕の××の音楽です。
 

暑いお昼過ぎには 白いポータブルラジオ
バカバカしい眼鏡で 僕らはしゃいで出かけた
さあだから 早く! 早く! 気がつけばすぐに夏は終わる 過ぎてゆく
青と赤のシャツ着て駆け出す僕らには 何を言ったって無駄さ
(Flipper's Guitar『ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマービューティー計画』)
 
 
 いつか僕らは 目隠しするだろう
 飽き飽きする うわさをする
 クソタレな気分蹴っ飛ばしたくて
 髪を切るさ バスルームで一人きりで大暴れ
 ピストルならいつでもポケットの中にあるから
(Flipper's Guitar『バスルームで髪を切る100の方法』)

カメラ・トーク

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