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がんばれ東日本、がんばれ西日本

雑記

 昨日の大阪駅は、明らかにいつもより人出が少なかった。理由は分からないけど、東京の企業活動が麻痺しているために仕事にならず、残業しなかった人が多かったのかもしれない。
 ニュースを見ていると、計画停電の始まった首都圏では、電車が止まったり、スーパーの食料品が払底したり、ガソリンスタンドに長蛇の列ができたりと大変な混乱のようだ。
  
 無事だった地域については何も報道されないから、東日本にお住まいの方はお気づきじゃないと思うけど、西日本は全くの無傷だ。品物不足の影響も今のところ限られているし、東日本に電気を送ろうにも周波数の壁のせいでままならず、節電も特には行われていない。デパートも遅くまで開いている。ほとんど通常通りの生活だ。
 
 それが申し訳ない気がして、店頭で募金箱を見るたびに少しずつでもお金を入れているのだけど、あとは報道を見てやきもきすることぐらいしかできないのだから、我ながら情けない。
 
 国土の細長い日本は、自然と東西の二元的構造を持つことになる。東と西では食べ物や文化も違うし、人情や言葉もずいぶん異なる。
 長い歴史の中で、東と西は何度も対立してきたし、承平・天慶、治承・寿永、承久、元弘の乱に関が原と、軍事的に衝突したことも幾度となくあった。
  
 しかし、今起こっている歴史的困難にあって、この二元的構造は日本にとって救いかもしれない。この数十年でずいぶん衰退したとは言っても、関西は日本第二の経済圏だ。第三の経済圏として台頭著しい中京圏や、新幹線の全通した九州も含め、まだ余力のある西日本が様々な機能を肩代わりして、東日本をサポートすることができると思う。
 
 関西や西日本が、日ごろ自慢にしているその活力や歴史的蓄積を、首都圏や東日本の同胞のために生かすことができるチャンスではないか。何も緊急支援や義捐金に限ったことではなく、通常の生産活動や、文化的、精神的なものも含めての話だ。
 
 それにしても、テレビを見るにつけ、東北の人々の抑制された感情表現と辛抱強さには本当に頭が下がる。僕は東北出身の方とはほとんど面識がないけど、関西人とはずいぶん違うように思う。関西人ならもっと「やいやい」と行政や東京電力への不満をぶちまけるんじゃないだろうか。
 海外のメディアが日本人の助け合いや規律や我慢強さをほめてくれているそうだけど、日本人のそういった側面をもっとも体現しているのが東北人なのかもしれない。
 あんな素晴らしい人々の身に、どうしてこんなことが起こるのだ。考えても仕方がないけれど、あの恐ろしい津波の映像を見るとそう感じずにはいられない。
 
 何が「天罰」か。ふざけるな。東京以外どうなってもいいと思っているような奴に首都の知事を続けられてたまるか。枝野さんは不眠不休で国民に呼びかけてるじゃないか。両陛下は外出もすべてキャンセルなさって、宮殿の電気も止めて、ずっと報道をご覧になってるそうじゃないか。
 
 時々、関係のないことをしていても涙が出そうになる。泣き叫びながらお母さんを探す中学生くらいの女の子の姿が放送されていた。二階に逃げ遅れた奥さんを津波で失ったおじいさんがぽつぽつと言葉を押し出すように話していた。あの人たちの声が耳から離れないのだ。