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ことしの日本

 衝撃を受けた、というほどではないのだけど、うすきみわるく感じた今年の国内ニュースをふたつ。
 

1・伊勢神宮参拝者数が史上最高を記録。
 伊勢神宮で「史上最高」って、いつからデータがあるのか知りませんが。
 
「パワースポット」のブームのせいとか、いろいろあるのでしょうが、「おかげまいり」とか「ええじゃないか」とかを連想しました。深い不安が、この国をひたひたと沈めつつあることの表れなんじゃないのか。
 
 伊勢神宮といえば、日本人の宗教観、世界観の最古層にあるものでしょう。そんなものまで流行りモノにしてしまう大衆の浅薄なたくましさ、と見るか、原始の母たる女神に回帰しようとする民族全体の退行現象と見るか。
 
 どっちにしても、なんとなくうすきみわるいのです。

 

2・シングルCD年間売り上げ枚数ベストテンを嵐とAKB48が独占。
 これもうすきみわるい。
 嵐とAKBすげー! というニュースじゃないですよね、これはたぶん。この二組以外がヒットを生まなかったという、CD市場の衰弱を示しているのでしょう。CDを買う人は、音楽データだけがほしいんじゃなくて、好きなアイドルの「アルバム」という商品を手元に置きたいのでしょうね。CDはもはやソフトウェアではないのか。
 
 最近のCDショップはひどいことになってきてます。どんどんつぶれてるし。もはやダウンロードが音楽市場の主戦場になっているのでしょうけど、そうなるとますます「ヒット曲」というものの実態が見えなくなるなあ。
 
 僕はまだ一度も、お金を出して音楽をダウンロードしたことがありません。スマートフォンも持ってないし、ツイッターもやってません。「時代の変化を個人的に拒否する権利」というものが認められてもいい時代なんじゃないかと思います。
 

 
 にぎやかなあなたの国の運命を見ないで夜の時代の中に
                        (星野しずる)