ムーン・リバーを越えて

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

 映画はもうずいぶん前に見たのですが、今ごろになってやっと原作を読みました。とてもよかった。僕たちみんなが心のどこかでいつまでも求めている、何やら美しく脆いものが、この物語の中にはあります。心がそっちへ行ってしまったら、幸せになんてなりようがないのだけど。

 カポーティサリンジャーフィッツジェラルド、みんな書けなくなっちゃったんだよね……。

 訳文は、少々ムラカミ臭はあるものの、読みやすくてよかったです。