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そうズラ。銭が全てズラ。

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

 また貸してもらっちゃいました。そして一気に通読。わはは。すげーおもろい。
 現代(といっても、もう40年も前の高度成長期ですが)を舞台にしているだけに、以前読んだ「アシュラ」よりも生々しいものを感じさせました。その反面、当時のマンガ文法やマンガ技術の限界ゆえのリアリティの水準の低さ(デフォルメや単純化が激しい)が少ししんどい気もするのですが……しかし、この「銭ゲバ」が持っている原初的な面白さや説得力は、表現技術の発達した現代のマンガではむしろ出てきにくいものかもしれません。
 それになあ、これがもし浦沢直樹の絵で大長編にリメイクされたりしたら、暗くて暗くて読むに堪えないんじゃないかなあ。
 極悪人ながらもどこか愛嬌と哀愁を漂わせた風太郎の魅力は、この画風ならではのものではなかろうか、とも思うのズラ。サンキューM嬢。