ひとりごと3

 ライトノベル的(と言うべきなのかどうかよく分からないけど)なリアリティや人間観が理解できない僕のほうが旧弊で偏向しているのだろうか。ああいうのを「リアリティのカケラもない」「漫画だ」「人形だ」と思ってしまう僕は、プチブル的・西欧中心主義的・人間中心主義的な古い偏見に凝り固まっているのだろうか? ひょっとしたら、本当はああいうのこそが、個性豊かで、人間ぽくて、テンポが良くて、素直に面白い文章というものなのか。それをそう読み取れないのは僕の読解力が偏っているせいなのか。たぶん近頃の日本には、自分の心情に声を出して突っ込む習慣があるんだろう。たぶん僕は「素直」じゃないのだろう。かたくなで狭量な自分自身の滑稽な姿を自覚できていないだけなのだとしたら、大っ嫌いな言葉だけど、「KY」と思われるのも辛いなあ。僕はもう店を畳んで消え去るべきなのだろうか。しばらく発言は控えて、ひとりで考えてみよう。孤独だにゃー。