まことに驚くべき京都市の「新景観政策」

 以前も一度触れたことがありますが、京都市の新しい景観政策の骨子が発表されたそうです。 
asahi.comより)
http://www.asahi.com/life/update/1125/007.html

 それによると、「建物の屋上の広告物は6年以内に全て撤去」「世界遺産など主要な文化財の周囲の建築はすべて瓦屋根などの和風デザインを義務付け」「有名観光地からの眺望景観保護」などといった、日本の大都市としては異例の厳しい規制になるようです。ヨーロッパの歴史都市なみになるのでしょうか。
 かつては開発サイド寄りの姿勢で批判された行政の、180度の転換ということでしょうか。これ以上街の姿が変ってしまえば京都が京都でなくなるという危機感を、京都の人々が持ち始めたということでもあるのでしょう。あまりにも急進的な内容なので、果たしてほんとうに実現するのかちょっと心配ですが、ぼくとしては大賛成で、新しい京都の姿が楽しみです。

(付記)
 京都市のサイトで素案の概要が公開されています。(http://www.city.kyoto.jp/tokei/keikan/news/news18/pub/pubcomeindex.html
 旧市街全域が美観地区で、原則的にすべての建物が傾斜屋根という、思った以上に過激な内容です。