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こっちだとインスタグラムも貼れるみたい。
やくもたつ(前篇)
またも少し前のことになってしまいますが、7月の3連休に出雲に行ったので写真でも貼っときましょうか。
まず美保関という、たいそう風情のある小さな港町に行ってきましたよ。
その昔、隕石が落ちた街として僕なんかは覚えてたんですが、ご覧のとおり街並みも魅力的で、どことなく広島県の鞆の浦を思わせます。上の写真は「青石畳通り」。雨にぬれると石はもっと青く見えるそうな。
神話の時代まで歴史をさかのぼることができる古い土地です。小さな町に不釣り合いなほど立派な美保神社が荘厳です。遅くとも奈良時代には存在していた記録があるそうですが、おそらくはさらに数百年古いでしょう。
そして松江。
何年ぶりだろう。お城に寄っただけですが、実に美しい街です。どこに似ているかと言うとやはり、同じ日本海側の金沢か。
続きは後篇で。
鬼の城
5月に行ったのですからすごーく今さらの感があるのですが、せっかく写真を撮ったのですからアップします。
岡山県の「鬼ノ城(きのじょう)」という城跡です。
日本の城跡と言えば、普通は戦国時代や江戸時代のものですが、ここは珍しい古代の城郭跡です。
普通の日本の城とは異質な、版築の城壁が復元されています。7世紀後半、白村江の戦いで唐と新羅に敗れた朝廷が百済の技術を導入して築いた、いわゆる「朝鮮式山城」の一つとみられてますが、記録が一切残っていないため、はっきりしたことは分かっていません。
高い山の上にあるので、素晴らしい見晴らし。敵軍が来ればすぐに分かったでしょう。
敷石がよく残っています。長い城壁に沿ってぐるっと歩くことができますが、一周すればかなりの距離。
城壁の大半は土塁ですが、水の通り道になる水門や、城門の周りは石垣になっています。石垣と言っても、中世の城とはどこか違う古拙な味わいがあります。
やはり日本とは思えない、外国の古代遺跡に来たような不思議な雰囲気。
「鬼ノ城」という名は、桃太郎伝説と関係があるとか。
実は、この城を目指して出かけたわけではなく、近くまで来て初めてその存在を知ったのでしたが、大変興味深い遺跡でした。そうとうな城好きでもここは訪ねたことが無いという方が多いんじゃないでしょうか。おすすめ。